75th Entrance Ceremony Speech第75回入学式 式辞

今を盛りに咲き競う花々と奥武蔵の山々の緑もまし、今年も希望に満ちた春が巡ってまいりました。

本日ここに、埼玉県議会議員 渋谷 真実子様をはじめ多くのご来賓、保護者の皆様並びに学園関係者のご臨席を賜り、
令和七年度 学校法人山村学園 山村国際高等学校 第75回入学式が挙行できますことは、教職員一同このうえない喜びであります。

ただ今、呼名されました271名の皆さんに入学を許可いたしました。
ご入学おめでとうございます。また、お子様を日々温かく見守り育んでこられました保護者の皆様の喜びも一入のことと心からお祝い申し上げます。
おめでとうございます。

本校は大正11年9月1日「裁縫手芸伝習所 山村塾」として創立されて以来、様々な変遷を経て、今年度創立103年目を迎える名実ともに伝統と光輝ある高校として発展してまいりました。
この間、校訓である「質実・英知・愛敬」の下、素直な気持ちと感謝の気持ちを持って働く人の育成高い知性と優れた想像力を発揮できる人の育成
そして、人を慈しみ尊敬する心をもった人の育成に取り組んでまいりました。
そこで、新入生の皆さんは、本日から山村国際高等学校での生活を始めるにあたり、心にとめておいて欲しい「三つの心」について、お話いたします。

一つ目は、「自ら学ぶ心」です。
高校と義務教育の違いは、「自ら学ぶ意志を持つ」ところにあります。
今までは、教えられたことだけやれば済んでいたかも知れません。
しかし、これからは、志や目標を立て、その実現に向け、自ら勉強することが求められます。学校は勉強する場です。その根本は授業です。日々の授業を大切にしてください。
授業内容もより専門化してきます。授業を確実に理解するには、真剣に臨むことが大切です。
そのためには、毎日の学習習慣を確立させることが
重要でありその習慣こそが、思考力や判断力の向上に繋がるものです。 こうした、日々の努力が二、三年後には大きな差となって表れてきます。
学び続ける努力こそ、その人の才能です。
「素質の差は小さく努力の差は大きい」ことを心に刻んでください。

二つ目は「感動する心」です。高校生活の中で数々の「学びや挑戦」を重ねることで、感動する心が培われます。二つ目は「感動する心」です。高校生活の中で数々の 「学びや挑戦」を重ねることで、感動する心が培われます。
「学び」をとおして新たな発見に伴う知る喜び、分かる楽しさなど・・に触れる体験をしてください。特に、部活動では、厳しい練習や稽古そして研究をとおして、不可能とも思えることに果敢に挑戦し、大会・コンクール・コンテストでの全国優勝や上位入賞を目指しその目標を達成することで、成就感・達成感に接し心が打ち震えるような感動や喜びに浸ってください。
この感動する心をとおして、本物の価値観や人生観を養うことができるのです.
幸い本校の部活動は、運動部・文化部問わず活発に行われ、県内外に名を覇している部も多く、その活動をとおして多くの学びの場や機会があります。

三つ目は、「けじめある心」です。
私は、良い学校とは「時を守り、場を清め、礼を正す」ことが自然にできている学校であると考えます。
「遅刻をしない、清掃をしっかりする、気持ちの良いあいさつができる」などが、そのことに当たります。
小・中学校の頃とは違い、通学時間をはじめ生活環境も変化してきます。こうした中、学習や部活動などをより実効性の有るものにするためにも、「けじめある心」を持ち生活することが、自らの夢の実現へ道が開け、充実した高校生活に繋がるものです。

次に、保護者の皆様にお願い申し上げます。
私たち教職員は、お預かりしたお子様の成長や夢の実現に向け全力で支援いたします。
そのためには、学校と家庭との連携を揺るぎないものにしていくことが必要です。
様々な機会を通して、情報の共有並びに意思疎通を図るとともに明日から展開される教育活動において特段のご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、新入生のご活躍並びにご列席いただきました皆様方のご健勝・ご多幸をご祈念申し上げ式辞といたします。

令和7年4月8日
学校法人山村学園 山村国際高等学校
校長 中山 達朗

学校長 中山 達朗