Principal's Newsletter令和6年度 3学期

本日修了式を迎え、令和6年度の教育活動が終わります。明日から学年末休業並びに春季休業に入ります。
1年生は初めての高校生活、2年生は後輩を迎えての生活、それぞれの立場からこの一年間を振り返ってみてください。

さて、今回「石の上にも3年」というテーマですが、この諺の意味を正しく捉え、そのものを3年間の高校生活にどう活かすか考えてみましょう。
最近、学校を卒業後社会人として仕事を始めて、ひと月、ふた月するとその仕事が気に入らないとか、自分には適性がないということで転職していく人も多いようです。
今日では、色々と新しい職種が増えていますので、自分の適性に合った仕事を求めていくことは、一概に悪いとは言えません。
しかし、どんな仕事であれ、それが本当に自分に適したものであるかどうかを見極めるのは、それほど簡単な事ではないと思います。
そのため、最初はつまらないと思えた仕事でも、何年間かやっているうちに、少しずつ興味がわいてきて、自分でも気づかなかった自分の適性というものを知されるということが良くあります。
つまり仕事というものは、やればやるほど味が出て、その仕事の味が多少なりともわかってくるようになるまでには「石の上にも3年」の諺のとおり、3年くらいは、かかるのではないでしょうか。
私は、昔も今も仕事の形は変わっても、その本質は変わらないと思います。
その意味で、たとえどんな仕事でも、人としてこれをやろうと決心したのであれば、或いは、何かの縁があってそれに取り組んだのであれば、まず3年はじっくりと腰を落ち着けて頑張ってみることも大切でしょう。
そのことは、自分のためになることであり、万が一3年間一生懸命やってみて、どうしても自分には適していないと判断し、別の仕事に就きたいということになっても、3年間腰を据えて取り組んだことは、少しも無駄にはならないと思います。それどころか、その間に経験したことは、その後の新しい仕事を進めていく上できっと大きなプラスになることでしょう。

こうした「石の上にも3年」という諺からの学びを今後の生活に是非ともいかして欲しいと思います。
結びになりますが、保護者の皆様におかれましては、令和6年度の様々な教育活動に、ご理解ご協力をいただきましたことに深く感謝申し上げます。

生徒の皆さんは、この休み中、健康そして安全に留意して、上級学年になる意識を高め学習及び部活動等に有意義な時間を過ごし、4月7日(月)始業式には、全員が揃って令和7年度の第1学期がスタートできますようお願い申し上げ、令和6年度第3学期校長だよりといたします。


~令和7年3月22日(土) 第3学期校長だより~